コラム
みなさんこんにちは!
ようこそ当ブログへお越しくださいました!
このサイトブログでは、CAを目指す方が知りたいこと、気になること、またちょっとした悩みなどにお答えする、CA受験に役立つ情報を発信していきます。
元国際線客室乗務員の私自身が、CAという職業に憧れ、夢に向かって奮闘していた頃(15年以上前)。
当時抱えていた疑問、欲しいと思った情報など、現在ほどインターネットを活用して簡単に得ることはできませんでした。
今は誰しもが、簡単に手軽にインターネットを使い、情報収集できる時代です。
だからこそ、これからCAを目指す方が、気軽に手軽に楽しく、CA受験に挑む際のツールの一つとして有益であろうと思えるエッセンスをお伝えしていきます。
またCAを目指すみなさんへの激励メッセージや、私のCA受験から10年のCAのキャリアにおける体験談エピソードなども盛り込んでいきますので、みなさんのCA受験に少しでもお役立ていただけたら嬉しいです。
1.キャビンアテンダントってどんなお仕事?
2.必要な学歴や学部専攻について
3.必要な語学力は?
それでは見ていきましょう!
まずCAの仕事とは何か、簡単に説明します。
CAの仕事の役割は、大きく分けて2つの要員があります。
①サービス要員 と ②保安要員 です。
サービス要員としての仕事は、皆さんがイメージしやすい、乗客にサービスを提供する業務です。
笑顔でお客様を迎えてから、座席案内、機内設備のご案内、アナウンス、飲み物やお食事の提供、常にお客様が何か必要としているものはないか、手助けできることはないかに気を配り対応する、お子様にはギフトを差し上げる、お客様と会話をする、快適な機内環境作り、笑顔でお見送りをするなどが具体的に挙げられます。
これらはあくまでも基本的な業務例で、これらの業務の中でいかに様々なことに敏感になりながら、お客様の期待を超える感動レベルのサービスを作り上げるかが、CAの腕にかかってきます。
例えば、お客様のお出迎えと一言で言っても、全員に単なる
「ご搭乗ありがとうございます。」
と毎便同じ言葉で出迎えていては、気持ちが伝わりません。
私が心がけていた例をあげますと、
例えば…
・早朝便であれば、「早朝からご搭乗いただきありがとうございます。」と、早起きしていらしたお客様の気持ちを汲み取ったニュアンスにする。
・「お待ちしておりました。」と付け加えることで、より歓迎の気持ちを込める。
・歩行がゆっくりなお年寄りの方がいらっしゃれば、「どうぞごゆっくりお進みください。」と一言添えることで、焦らずに安心していただけるように試みる。
・飛行機に乗り慣れた様子で、お仕事等でよく弊社をご利用頂いている可能性が高いなと感じるお客様(これは実際に経験を重ねていくと、雰囲気で判断ができるようになります!)には「いつもご利用頂きありがとうございます。」「今日もご利用頂きありがとうございます。」とほんの少しニュアンスを変えることで、お客様の承認欲求を満たせるように努める…
などなど、無限にあります。
お客様一人一人を見て、1~2秒で瞬時に判断して声をかけていきます。
このような、些細なことかもしれませんが、あらゆる業務に対して、五感をはたらかせ、プラスアルファ何かを付け加えたり、工夫したり、気持ちを表現したりしていくことで、お客様の感動を作り上げることを目指していくのです。
搭乗歓迎の例のみあげましたが、それだけでもこのように多数ありますので、今後も様々なエピソードを記事にして少しずつご紹介していきますね。
さて、もう一方の保安要員としての仕事は、乗客の安全を守るための業務です。
実はこの保安要員としての業務はとても重要であり、膨大な量の知識と技量を必要とするため、入社後の訓練でもかなりの時間をかけて教育、研修をします。
具体的な例としては、飛行機の種類に合わせたドアの操作方法、離陸、着陸前に行う旅客や機内の安全確認、様々な緊急事態に応じた判断と対処などです。
CAの仕事はこのように多岐に渡ります。
また労働時間は不規則であり、特に国際線では様々な国や地域に行くうえで、多文化、多人種に触れ、多様性を受け入れながらの業務姿勢が求められます。
ここでも、私の印象的な体験と心がけていたことをご紹介しますと、
一つは、インド便での事です。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、インド人は、「yes」を表現するときに首を横に振ります。「no」のときには、うなずきます。つまり日本人とは真逆の表現方法なのです。
事前に認識していても、いざ業務に必死になっていると、ついついそれを忘れてしまい、咄嗟に意味を逆に捉えてしまうなど、慣れるのに苦労した経験があります。
他の例では、英語を全く理解できない外国人のお客様とコミュニケーションをとる際の事です。
そのような時には、ジェスチャーで伝える、絵を描いて説明を試みるなど必死です。
何か一つ伝達するのに、かかる時間も通常の倍以上になります。
しかし、私はそんな瞬間も、CAの醍醐味だと捉え楽しむように努めていました。
言葉が通じ合わなくても、相手の心に寄り添う。それを全身で伝える。
そんな私の姿に、微笑んで下さる方ばかりで、中には私の手をとって感謝を伝えてくださるお年寄りの方もいらっしゃいました。
これこそが嬉しいやりがいの一つだったように思います。
CAの仕事は体力と健康が必要なのは言うまでもなく、さらに環境や状況に応じた柔軟性、チームワークに貢献できる協調性、相手を喜ばせたい、何かして差し上げたいと思うホスピタリティ精神にあふれた心などが重要です。
華やかに見える職種である一方、その裏では一人一人が地道な努力と自己研磨に励んでいます。
一見求められるものが多く感じるかもしれませんが、その分多くの喜びや成長、経験を手にすることができるのはCAの仕事の魅力の一つといえるでしょう。
➀ CA受験に必要な学歴は?学歴による有利不利はある?
CA受験にあたり、必要な学歴について説明します。
まず特別な高等学歴は必要ありません。
航空会社によって求められる学歴の基準は多少異なりますが、国内大手JAL/ANAを含み、ほとんどの航空会社が「専門学校」「短大」「大学」いずれかの卒業以上の学歴を要するとしています。
私の受験当時(15年程前)の国内大手は、専門学校卒業では受験資格を与えてなく、最低でも”短大卒業以上”が必要とされていたため、現在は学歴に関してより幅が広がっており、CAになれるチャンスも広がっているのではないかと感じます。
国内子会社や外資系航空会社の一部には、高卒の学歴でも受験可能なところもあります。
しかし、「高卒の場合は3年以上の就労経験があること」等の条件が付いていることもありますので、やはり専門学校、短大、大学のいずれかを卒業していれば安心です。
とは言っても、一番有利な学歴は?と気になる方も多いかと思います。
学歴による有利不利は、基本的にはないのではないかと私は考えています。
実際、4大卒の方が多いのは事実ですが、それが有利とは言い切れません。
専門学校卒、短大卒の方もいますし、私自身も後者の、専門・短大卒です。
あくまでも選考基準は学歴ではなく、採用試験で決定されるものでしょう。
②CAになるために選ぶべき学部や専攻はあるのか
「CA受験で好感を持たれる、優遇される学部はありますか?」
「エアライン専門学校で専門的に学んだ方が合格しやすいですか?」
これも私がよく受ける質問の一つです。
結論から言いますと、好ましい学部などは特にありません。
またエアライン専門学校が合格しやすい等も一切ありません。
短大、大学でどんな学部を選んでも、専門学校で専門的な知識や技能を身につけても、身につけなくても、合格する人は合格します。
私のCA時代の仲間(同期、先輩、後輩)も、皆が実に様々な学部や職種の出身でした。
既卒受験での入社は特に興味深く、前職が医師や看護師であったり、銀行員であったり、教員であったり、アナウンサーであったり、本当に様々でした。
大切なのは、新卒受験であれば、学生時代にどんなことに興味を持って、どんな風に取り組んだのか、何を学べたのかで、エントリー時や面接でもよく聞かれるものです。また、学校内でのことだけでなく、アルバイトやボランティア活動等について聞かれることもあります。
既卒受験では、学生時代の事よりも、前職があればそれについて聞かれることが多いでしょう。
これらは、予め自己PRに入れることもできます。
ご存じかとは思いますが、どの就職試験においても、自己PRを考えておくことは必須です。
自己紹介をより深めたもので、自分自身の良さや強み、それによりどんなことに貢献できそうか等を伝えるものです。
自己PRが必要とされるのはたいてい、エントリーシート、面接試験での初めのほうです。
その内容から面接官がより聞きたいと思うことを深く掘り下げて質問することもあります。
従って、嘘偽りのない、本当に自分が伝えたい、これに自信があるといったものについて、素直に語れるものを作れておくといいかと思います。
では実際に私が合格した際に、自分のPRにしていたものの一部を、やや恥ずかしいですが、例としてここでもご紹介します。
・「今この瞬間を大切にし全力を注ぐことが私のモットーです!」
・「前向きな性格で忍耐強さがあります。」
・「自分の名前に込められた両親の想いを叶える生き方をしたいです。」
というのを伝えるものでした。
熱いですね!(笑)
しかし、当時真剣に自己分析に取り組み、素直にこれについて自信を持って語れると思ったのです。
・忍耐強さはそれまでの学生時代にやり遂げたことで身についたということ
・人とのご縁、様々な結びを大切に…という由来のある「結(ゆい)」という名前だからこそ、多くの人と触れ合うCAの職業で、一期一会を大事にしながら仕事をしていきたい
など…
これまでに何を通して、何を学び、何が仕事に活かせるかを関連付けてPRを考えました。
あくまでも一例ですが、この例をみても、特定した学部等の必要性は感じませんよね。
しかし、文系学部で語学関係や国際関係について学んだ受験生やCAが多いという傾向はやはりあります。
これは、その専攻が好ましいとかではなく、そのような学部を専攻する学生が興味を持ちやすい職種の一つがCAであることが考えられます。
学んで身につけた語学や、国際的な感覚・知識などは、CAの仕事に活かせるものでしょう。
私自身も、元々語学の習得や、国際交流に興味があり、高校から力を入れてました。
最後に、エアライン系の専門学校又はその他の職種の専門学校についてです。
実は私が高校卒業後に選択したのは、エアライン専門学校でした。
当時、CAになりたい!CAになる!と目標を明確にしており、たまたま見学に行ってみた専門学校のカリキュラム内容、教員や学生の雰囲気を見て、直感的に、”夢に向かってここで学びたい!”と思ったのです。
そこでとことん全力で学んだ結果、私にとってはそれが念願だったCAになることを叶えられた選択だった訳ですが、もちろんその専門学校を出た全員が、CAになる夢を叶えられた訳ではありません。
実際にはわずかな人数でした。
冒頭でも述べましたが、やはり「どんな学部で何を専攻したか」ではなく、大事なのは自分が「何をどのように学び何を身につけたか」です。
例えば医師になるには医学部に行く、教員になるには教育学部に行くなど通るべき必要なルートがありますが、CAになるには○○にいかなくてはいけないというものは、一切ありません。
皆さんが学びたいと思うところで、精いっぱい何かにに取り組み、楽しむ、そして様々な経験をすることが良いのではないかと私は思います。
CAといえば、やはり高い語学力が必要といったイメージが高いでしょう。
実際には、具体的にどの程度の語学力が必要とされているのか、説明します。
求められる語学力についても、国内航空会社と外資系航空会社で大きく異なります。
まず、国内大手航空会社、JAL/ANAについて見てみましょう。
最新の2019年に行われた募集要項には、どちらも英語力「TOEIC600点以上」という基準でした。
JALは「TOEIC600点以上、または同程度の英語力を有することが望ましい。」
ANAは「TOEIC600点程度以上の英語力を有すること。」
と明記されています。TOEIC 600点というのは、英検でいうと2級程度です。
よく私が聞かれる質問に、
「必ずTOEIC600点以上をとっていないと、CA受験に合格は難しいですか?」
というものがあります。
これは、どちらとも言えないのが現状ではないかと私は考えています。
どちらの会社も、英語の試験が実施されます。
もし、受験時にTOEIC600点以上を保有していなくても、選考試験で基準を満たせば問題ないでしょう。
逆に、例えTOEIC600点以上を保有していても、会社の英語試験で基準に満たなければ、合格は難しいかもしれません。
ただし、ANAの試験では、英語力の基準を満たしている証明書等を提出できれば、英語の試験は免除されるという制度でした。
いずれにしても受験する航空会社に応じた、必要な英語資格を保有しておいた方が安心ではあるでしょう。
国内航空会社の中でも、国際線を持たない航空会社もあります。
そのような会社では、求める英語力の基準をそれほど高く設定していません。
国内を飛び回りたい、CAになりたいけど英語力にはそれほど自信がないという方には選択肢の一つになるでしょう。
一方、外資系航空会社で求められる語学力となると、特に欧米の会社では一気にレベルが上がります。
面接から、教育訓練、そして仕事上においても全て英語又は会社現地の言葉になるので、当然です。
航空会社によって、求める語学力についての明記は様々ですが、具体的な明記の例として、「英語が堪能であること」「TOEIC700点以上もしくは同等レベル」などがあります。
また、必須ではないが、それぞれの会社現地の言葉を話せると尚良いとされています。
ご自身の語学力で、どの会社に受験できそうか、イメージできましたでしょうか?
もちろん、語学力が足りないからといって、諦める必要はありません。
ご自身が目指したい会社の求める基準を満たせるように努力することは、今からでもできます。
語学以外にも、自分の強みや魅力を持ちあわせていれば、カバーできることもあるかもしれません。
しかし、語学力の基準をクリアしているというのは、大きな自信にも繋がるので、ぜひ頑張りましょう。
もちろん、条件や基準を満たしているだけではなく、英語は実際に仕事をする上で必須なものです。
日々の小さな努力で必ず向上するものですので、夢に向かって語学学習も楽しんで取り組めると良いですね。
以上、今回は
1.キャビンアテンダントってどんなお仕事?
2.必要な学歴や学部専攻について
3.必要な語学力は?
について書きました。いかがでしたでしょうか?
みなさんの参考になりましたら幸いです。
✈CAのお仕事、イメージできましたでしょうか?ワクワクしますか?
✈学歴、学部等関係なく、今何かに一生懸命取り組めていますか?
授業でも、サークルでも、アルバイトでも、ボランティアでも…何でも構いません。
お勤めの方は、どんなこだわりを持って現職に向き合っていますか?
✈語学力に不安がある場合は、まず何か始めましょう!自宅に眠っている学習本を開く、TOEIC学習アプリをとる、英語講座番組をテレビやインターネットで見る…
今すぐ始められることはたくさんあります。
ぜひこの様なことを想像したり、行動に移してみてくださいね。
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